自然破壊とスマトラ沖地震

スマトラ沖地震は天災と思っていました。浅はかでした。珊瑚礁マングローブを破壊してのリゾート建設や、さらには砂浜を切り取ってタイガープローンを養殖するという経済行為が、被害の拡大を招いたのではないかとの指摘を聞きました。今後、徐々に被害を大きくした原因について分析が進んでいくと思いますが、津波の観測と連絡体制にのみ問題があったのではないのでしょう。アチェ州では古老の教えとして汐が引いたら山に向かって走れという言い伝えがあった由、そういった古くからの知恵の伝承が、近年の経済発展で忘れ去られた処もあったかもしれません。今回の被害に匹敵する関東大震災もいってみれば都市化が被害を大きくした面があったと思います。今回の大被害から人類は何を学ぶことができるのでしょうか。