忙しい時に何をするか

学生時代からどうも関係ない本を読むのがささやかな試験前の抵抗だった。それがもとでどうも試験で集中力を発揮できなくなった。むしろ持久走のようにコツコツと進めていく仕事の方が向いているのかもしれない。仕事ではここ10年近くは調査系の仕事だがそれまではずばり毎日の成果が数字に現れる部署だったので、逆に数字に現れれば良い、お客さんがついてきてくれれば良いといった今からみれば安易な姿勢で過ごすことができた。仕事が忙しい、おっと忙しいという言葉は使わずに、建て込んでいるという言い方を使うことにしているのだった、そういう建て込んでいる時でも勤務先より帰りの電車では好きなものを読む、これが唯一の息抜きの時間かもしれない。さすがに電車の中で仕事の書類を拡げる訳にはいかない。もっとも帰りは座って帰ることができるように一駅手前から定期券を買っていることもあり、半分程度仮眠を取っていることが多いが。それと、最大の息抜きは家族との食事、睡眠、入浴でしょうね、寂しいなあこんなこと書いて。江戸幕末滞在記 若き海軍士官の見た日本 E.スエンソン 長島要一訳 講談社学術文庫 南ベトナムから香港、上海と今の仕事に近いところを筆者が進んでいくところで既にはまっている。