感受性

あざらしサラダさんから前の記事にコメントを頂いた。仰る通りだと思う。このところ日本企業の事故、失敗の多くはこの問題に発するものが多いと思う。特に大きな事故に発展したところは、効率化に過度の収益追求というポイントが加わっている。

効率化を余りに求めすぎると組織に「あそび」(余裕)が無くなる。
「あそび」がないから少しのミスも許されない。
ミスが許されないから、ミスの確率が少ない者ばかりに業務が集中する。
しかし、ミスを学ばなければ人は育たない。
こうして組織は後継者を育てることが出来なくなる。

ただ、色々な状況があると思う。仕事ってこんなもんだ、お客さんへの対しかたってこんなもんだ、といった思いこみで仕事を進めると、本当にお客さんの求めるものから外れてくることがある。そこで、感受性の強い人は、お客さんの表情の微妙な変化や言葉の端々から異変を察知して修正に転じるのだが、これもできないと、あとは事態は悪化するばかり。別に自信過剰な人とか能力のある人に限らず、こういった悪循環を繰り返すケースってないだろうか。

私は自分に対する反省も込めて、顧客志向、感受性、日々の見直しといったことを大事にしていきたいと思う。特に自分の仕事については。