ASEAN日中韓財務相、通貨スワップ協定の強化で合意 NIKKEI NET:経済 ニュース

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ASEAN日中韓財務相、通貨スワップ協定の強化で合意

 【イスタンブール(トルコ)=森安健】東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、中国、韓国の財務相は4日、イスタンブールで会談し、国際収支が急速に悪化した場合に外貨を融通しあえる「通貨スワップ(交換)協定」の強化で合意した。引き出せる資金枠の倍増や多国間で発動を決める仕組みなどを盛り込んだ。

 アジア開発銀行の年次総会に合わせて会談した。通貨スワップ協定はタイ、インドネシアなどASEANの5カ国と日本、中国、韓国が締結。融通しあえる外貨は合計400億ドルに達するが、1990年代後半のアジア通貨危機以降ヘッジファンドの運用資金が2―3倍に膨らんでいる現状を踏まえ、合計の資金枠を最大800億ドルに増やすことで一致した。

 融通できる資金枠のうち、国際通貨基金IMF)の関与なしで支援できる金額の割合も現在の10%から20%に拡大した。 (01:28)