さくら横町

加藤周一作詞、別宮貞雄作曲「さくら横町」という歌があります。哀愁を帯びたメロディーで一度聞くとなかなか忘れられない曲です。私は10数年前に鮫島さんのCDで知りました。その次の水色のワルツと並んで何度も聞きました。

今日、たまたま加藤周一の「羊の歌」をパラパラとめくっていたところ、加藤周一さんが幼年時代を過ごした町の名前が「さくら横町」であることに気付きました。高校時代に読んだ新書の内容とその後何年もたってから聞いたCDの歌詞がまた10数年たってから結びついた瞬間でした。

できるだけ読んだ書籍は処分して身軽にしておきたいと思うのですが、こんなことがあるとやはり心に残ったものは自分が生きている間は身近に置いておきたくなります。