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ＥＵ経済・通貨担当委員、ユーロ高でも介入は不要

　欧州連合（ＥＵ）のアルムニア欧州委員（経済・通貨担当）は日本経済新聞記者と会い、対円で最高値圏にある単一通貨ユーロについて「（全通貨での相場を加重平均した）実効レートでは安定しており、政治的な介入は避けるべきだ」と語った。中国の人民元に対しては相場の柔軟性を求める考えを表明。中国との協議で再切り上げなどを促す意向を示した。

　アルムニア委員は16日にシンガポールで開かれる7カ国（Ｇ７）財務相・中央銀行総裁会議を前に会見した。一時、1ユーロ＝150円を超えたユーロ相場については円売りが主因との見方を示し、実効レートでは「今年初めから3％程度しか動いておらず、極めて安定している」と語った。ＥＵではユーロ高をけん制する動きが出ているが、「為替相場の決定は市場に任せるべきだ」と指摘した。 (07:00)