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ＡＳＥＡＮ首脳会議開幕、ＡＳＥＡＮ憲章の指針採択へ

　【セブ（フィリピン中部）＝長谷川岳志】東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）首脳会議が13日午前（日本時間同）、フィリピンのセブで公式に開幕した。会議では域内共同体づくりの加速を打ち出すほか、加盟国の行動規範を定めるＡＳＥＡＮ憲章の指針などを議論する予定。同日午後にＡＳＥＡＮ憲章に関する「セブ宣言」や対テロ協定など合計8つの合意文書を署名・採択する見通しだ。

　首脳会議では加盟国の首脳経験者らで構成するＡＳＥＡＮ賢人グループが12日に提出したＡＳＥＡＮ憲章の指針案について意見を交換する。指針案では従来のＡＳＥＡＮの意思決定方式の基本原則である「全会一致」を一部改め、多数決方式の採用のほか、憲章違反に対する制裁措置などを盛り込んでいる。

　首脳は域内でも深刻化しつつあるテロ活動に対応するための協力体制を確立する対テロに関するＡＳＥＡＮ協定を採択する見通し。協定ではテロなど国境を越えた犯罪の容疑者の引き渡しを規定するなど、国際犯罪に対応した域内協力の推進を確認する。(10:30)