衰退宿命論を超えて を読んで

五百旗頭真さん 日本の国際的プレゼンス 毎日2月3日 時代の風。

日本の衰退不可避という見方への反論。特に少子高齢化で日本の凋落不可避と多くの日

本人があきらめかかっている。米国や中国ばかり意識して対抗困難と感じがちだが両国

は世界の例外。英仏独は人口も経済も日本の半分程度だが結構自信満々で誇り高い。オ

ランダも国際機構とハイテク分野で世界最先端のものを持ち国際的に押し出して胸を張

る。オーストラリアも人々は有能で弱気を見せない。シンガポールは淡路島ほどの国土

で存在感あり。

そこで提言・提案。

1.衰退宿命論で事態をさらに悪化させるのではなく、厳しい事態を直視する。経済競

争力の低下と国際的役割の縮小の2点について、逆転し再浮上させる方策を採ること。

(1)具体的にはクリーンな新エネルギーの開発と環境技術面での革新。社会意識の高

まり、国による制度設計、研究開発投資が不可避。

(2)軍事費とODAを合わせたもの(国際経費?)は1.1%と先進国の中で並外れた低さ

。日本は何におかねを使っているのであろうか??

2.現実の国家財政は赤字の山だが、重点的にとうしする戦略性を持つ必要。環境エネ

ルギーがその重要分野。

3.地方と民間に出来る限りゆだね小さな政府を目指す中でも、最後まで残る国家の任

務として、安全保障、外交、および国内の制度設計がある。ところが国民の関心は圧倒

的に内政にあって、政府はその多様な要求への手当に心を奪われ、制度設計に十分に意

を用いない。外交と安全保障は国の存立と反映のために重要。日米同盟+アジア諸国と

の関係改善は評価されるが、加えて、PKOODA,文化交流を組み合わせたソフトな国際

戦略を活性化することが必要。

色々考える上での思考のフレームワークの重要性を改めて認識させられた。