リーマン破綻、メリルの被買収

10年に一度の大きな動きが米国金融市場で生じた。金融市場の直接の関係者とすればこれから徹夜になりかねないところ。

リーマンの破綻の可能性は個人的には4割程度かと思っていたが、どうも報道で米国の当局者のトップが集っていることが報道され、ひょっとしてこれはベストを尽くしているという説明なのか、それとも色々な意味で透明性が向上したためか、と思っていたが、結果は、10年前のLT&CM や3月のベアスターンズの時のような解決はなく、リーマン破綻となったようだ。

ちょうど今メリルリンンチとこれを500億ドルで買収するBank of Americaのトップの共同記者会見を見ている。とても興味深い。印象的なのはBank of Americaの方が「戦略的で一生に一度のディール」として高く今回の買収を評価していること。JPMorganへの対抗ということもあろうが、Bank of Americaが今回の買収に多くを期待していることを示しているように思う。Citibankがもたついているので、BOAはJPMorganと並ぶところまで浮上したのかもしれない。

電話での質問も記者会見では紹介されるのは興味深い。

Treasuriesの価格急上昇(金利低下)。原油先物WTIが1バレル96ドルまで下落している模様。

AIGの話をアリコと関連づけた取り上げがないのは、日本のマスコミの不勉強か、それとも配慮か。