Bear Stearns救済融資について米議会が懸念を表明

Fedによるベアスターンズ救済について、米上院の金融委員会のMax BaucucとCHarless Grassley、また、上院銀行委員会委員長のChris Toddが懸念を表明している。

「懸念」という言い方が正しいかどうかは要注意だが、委員会の場で色々な質疑応答を交わすことになりそう。以下の点が質問事項の模様。

  1. 色々な交渉の動機
  2. 取引の健全性
  3. 将来の救済についての潜在的な先例性(どのような点が将来同じような例が生じた際の先例となるのか)

Bearが保有していた資産の価値を誰も検証していない。Fedはこれを十分に割り引いて計算した上で290億ドルの融資を決定したというが、明細は公表されておらず。金融委員会はその明細、この融資に至った出来事を順序づけて説明したメモ、弁護士、会計士ほかのアドバイザーを含め検討に加わった関係者の名前を挙げるように要求している。銀行委員会委員長の方は、こういった融資を可能にしすすめたFed,財務相およびSECの役割について政策上の疑問が提起された、としている。
実質的に納税者の支払った税金が投入されていることを意識した発言だ。