「数」主義の政党 行き詰まる

佐々木毅さんのインタビューを読み返す(日経朝刊)。
与野党に共通する問題について議論がないが、民主党も政権を取れば同じ問題に直面する。国会の衆参合同委員会の場でどんどん議論すべき。あるいは衆参合同の審議会を国会に設置してもよい。
政策毎に、共通の問題として処理するモノ、選挙で争うもの、話し合いで妥協点を探るもの、といった具合に問題点を整理する能力が政治には必要。トップ同士の話し合いに際しては問題点の整理が必要。
政党政治が動かないのは、自分党的な体質がのこっているためで、個人後援会を含めて中選挙区時代に培われた体質が政党の組織化にとって最大の障害物。

改革路線との距離を明確に出さない自民党と、政権党の動きをくじくことに腐心する民主党の対決では、まさしく、「へたをするとどこにも管理者がいないという迷走状態」に日本の政治・行政システムが既に陥っているというべきだろう。
(8月19日記)