Fannie and Freddie

IHT.両機関のあり方を抜本的に見直すべきとの議論が出ているという。いったん国有化
した上でより小さな機関に分割し、時間をかけて消滅させる案、あるいは、資金調達能
力に制限をかけた上で通常の住宅ローンといったコアの領域にビジネスを限定する案な
どだ。
両機関には公的機関の面と民間企業の面が混在しているのが問題かもしれない。今回、
ポールソン財務長官が政府による融資枠拡大や資本注入の可能性に言及したことで曖昧
な点はある程度明確になった面はあるが。
グリーンスパンは国有化の上でより小さな機関に分割し投資家に売却すべきとしている
。リッチモンド連銀のラッカー総裁はこのアイディアに同調。
プール前セントルイス連銀総裁は、国有化した上で時間をかけて消滅させるべきとする
金融危機を回避しながら民間市場にこの役割を担わせたいというもの。
しかし、両機関が住宅市場で果たしている重要な役割を無視するアイディアだとこれを
批判する声も強い。下院住宅金融サービス委員会委員長のバーニーフランクがそうだ。
両機関はロビー活動もこれまで活発に行ってきており存続を支持する向きも少なくなか
ろう。