Fannie and Freddie

東アジア市場がオープンする前のタイミングで、2つのGSEの救済策が発表された。

1.まず、財務省はGSEとの間に優先株購入契約(Preferred Stock Purchase Agreements)を結び、2つのGSEはconservatorshipに置かれる。各公社はまず10億ドルずつ発行し、経営状況に応じて段階的に増額する。総枠は各公社1000億ドル。また、既存の普通株および優先株主がまず損失を負担する。既存の普通株と優先株は無配。

これによって、2つのGSEの優先株主である地銀の利益はある程度まで考慮されているが、かれらの権利も今回新たに優先株主として入る財務省には劣後することになる。また、これら地銀のエクスポージャーは総じて彼らの資本に比較して大きくないとしているが、損失が大きなところについては再建に向けて監督官庁との協働を求めている。

2.2つのGSEや他の連邦住宅金融金融機関に新たな担保ベースの融資枠が設けられた。209年末までの期限付き。

3.財務省による一時的なGSEのMBS住宅ローン担保証券)買取プログラムを設定。今月後半にも開始予定。

4.2社の経営者は退任。

http://www.treas.gov/press/releases/hp1129.htm

市場がオープンしていない時間帯に市場の反応を語るのは難しいが、一般に予想されていた範囲内とはいえ、市場は好意的に受け止めると思う。ただ、懸念の矛先ともいうべきものは、GSEから地銀の経営一般に移るかも知れない。

(10:45修正)