Lehman Brothersなど

日本が3連休の間に米国金融市場ではいくつかの大きな進展があった。Lehman Brothers
の破綻は可能性40%程度はあるかな、というところだったがこれ以上公的資金注入を行
いたくない米政府を前に、買収の名乗りを上げる大手金融グループはなく、逆にメリル
がBank of Americaに買収されるという驚く展開。その一方で、保険会社の雄であったA
IGが資金繰りのためにFEDに駆け込んだとの報道。欧米中銀はさらに一時的な資金需要
にこたえるべく枠を拡大。一方、中国は金融機関の貸出金利を引き下げている。

これだけのニュースをすぐに消化するのは難しそうだが、一方で信用収縮の波がまた押
し寄せてきており、他方では経済活動の世界的な鈍化と、一時高まったコモディティ
価格上昇が原油の反落をはじめ続いており、いろいろな分析を改めて行う必要がありそ
うだ。