塩野七生さん『ローマ亡き後の地中海世界』

興味津々。

ローマ帝国崩壊後の地中海世界は、すべての人々を律するルールが失われ、法の精神がなくなった。考えの違う人間でも、ともに生きていく世界なのだから最小限のルールが必要で、それを守ろうという倫理観がなくなったのが中世と位置。

中世は、キリスト教世界とイスラム教世界の二つに分かれ、その中で、イスラム化した北アフリカを拠点にキリスト教社会への略奪と拉致を繰り返す「海賊」を描くという。
即ち、イスラム教の側はイスラム側の考えで、キリスト教の側はキリスト側の考えで行動する。そこに、海賊が出現。海賊に拉致されたキリスト教徒を救出するために救出修道会や救出騎士団が結成された、と続く。

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