米政府向けに優先株を発行した米銀のワラントについて

今日のIHTは、Old National Bancorpというインディアナ州の銀行が、TARPに返済を行う際に、1,2百万ドルを払ってワラントを買い戻したが、ワラントの買い戻しを認めるかどうか、認めるとしていくらでの買い戻しを認めるか、公的資金注入の際に納税者が受けうるメリットであり、安易にこれを認めるべきではないという意見を紹介している。同行の場合、アナリストはこれが6.9百万ドル程度の価値があったのではないかとしており、300の上場銀行についてはワラントの価値は保守的にみても24-109億ドルに上るという。ワラントだけでも保有していれば政府がその銀行に対して影響力を保持できるともいえる。もっとも、Old Nationalの株主総会では、ワラント買い戻しの説明は拍手をもって迎えられたという。
市場メカニズムで問題を解決しようとすれば避けて通れないポイントだろう。それだけに、大手行を含め今後どのように片付けていくのか興味深い。