円高の要因

与謝野さんの発言には私も興味を持ちました。

一般には評判のあまりよくない与謝野さんですが、ポイントは押さえているな、という印象を受けます。

http://www.gaitame.com/blog/nomura_report/2009/05/20090525073000.html

与謝野大臣は「現時点で介入することは考えの外だ」と発言したが、それよりも「円高の要因はうまく分析できていない」という言葉の方に興味を持った。円高の要因がわからないということは円安の要因はつかんでいるということだろう。

 日本が世界の先進国より見劣りする成長率や格付けの問題もあるが、やはり貿易が赤字になっていること、また個人の外貨投資が再開していることなのだろう。円高の要因はそれらの要因によって買った投機筋の調整の買いだ。

 当局の介入の基本は輸出が輸入より多く円高が急激に進むと予想した時にその不足分のドルを買うことだ。現在は輸出より輸入が多いので円売りドル買い介入という発想は基本的には出てこないのだろう。