米銀破綻が100行を超える

今年経営破たんした銀行の数が106行。年間の銀行経営破綻数が1992年の貯蓄貸付組合(S&L)危機(181行が破綻)以来の水準に達した。業界が不動産融資関連の問題も抱えているため、銀行の経営破たん数は今後も増えると予想されている。 08年の銀行破たん数は25行だった。地方銀行は特に商業用不動産融資に注力しているが、商業施設は思ったほどテナントが集まらず、空室が多いという。 もっとも、FDIC総裁は、銀行業界の回復は景気全般の改善に遅行すること、一部の銀行にとっては依然試練が続くが、大多数の銀行は経済危機を乗り切るだろうと不安懸念の拡がりに釘を刺した。