ティーチングポートフォリオ作成ワークショップに参加

大阪府立工業高等専門学校で行われたTP作成ワークショップに、同校北野健一准教授のご厚意で参加し、実際にアカデミック・ポートフォリオを作成しました。同校がTPのワークショップを開催するのはこれが3回目。同校の教員が参加者の中心であるが、外部よりも複数の教員が参加]。メンターとしては長澤校長をはじめとする複数教員が中心になってあたられたが、幸い最大1対3が限界といわれるメンター:メンティーの比率について、1対1というマンツーマンの指導を受けることができたのは大変幸運だった。北野先生他同校の先生方に深く感謝。

 実際にTPの作成について集合研修で指導を受け、以下の点を強く感じた。

 第一に、TPは個々の教員単位で行うことのできるミクロのFD活動であること。

  第二に、特に専門分野の異なる教員から的確な指導を受けることで、教育に対するモティベーションを高めることができること。

  第三に、個々の教員が、ミクロ・レベルのFDに加えて、ミドルやマクロレベルのFDにも同時並行的に取り組むことが求められているという状況下で、TP作成は、個々の教員がこれに取り組むことで、教員自らが達成感、満足感をもちモティベーションの向上につなげることができること。

  なお、特に私立大学の教員の場合は、研究、教育の他に、学内での諸サービス活動の比重が高いケースが多いと思われる。TP作成にあたっては、これらサービス活動についても自らの理念を述べ、授業科目担当を伴う場合には、通常の担当科目と同様にTPに含めることが有効。その意味で、私立大学教員の多くにとって、TPではなくAP(アカデミック・ポートフォリオ)作成をテーマとして考える必要があると思う。