東北関東大震災

大きな想像を絶する被害に言葉もありません。こころより、哀悼の気持ちをあらわしたいと思います。とりいそぎ学生達との合宿でお世話になった茨城県ひたちなか市にわずかですが寄付したいと考えています。

地震の当日は研究室に寝泊まりしました。夜遅くまで目の前の通りは両方向に車の渋滞と人の流れが続きました。暗くなってから長時間をかけての帰宅に自信がなかったこともありますが、棚から落ちた書籍や書類の整理を行う必要もありました。近くのコンビニではおにぎり、サンドイッチがすぐに売り切れ、翌朝も6時過ぎに入荷してすぐに売り切れたそうです。ライフラインがどのように機能し、どこに限界があるのかを示してくれました。

それにしてもその後明らかになるにつれて、この震災の惨状には驚くばかりです。さらに日本の頼る原子力発電も大きく揺らいでいます。このところ金融関係では危機が5-10年おきに到来していましたが、経済活動そのものを別の面から大きく揺るがせる事態が到来したといえるかもしれません。地球温暖化化石燃料の限界といった角度では、なかなかコンセンサスをとるのは難しいのですが、人の力を大きく越える地震津波あるいは放射能は、有無をいわさず対応を迫ってきます。一方で、日本や日本に住む人々の冷静な対応が、日本以外の国々から賞賛されていますが、10年、20年、30年たった段階で、日本の復興に対しても同じような評価が下るように願わずにはいられません。

「国際社会の中で名誉ある地位を占めたいと思う」という言葉がよみがえってきました。