携帯電話と発がん

WHOが携帯電話を使用すると脳腫瘍になる可能性が多少あるとの調査結果を発表したようですが、1993-94年頃、モトローラがフロリダで耳の皮膚にできる皮膚ガンが携帯電話使用によるものとして損害賠償請求をうけ、法廷で争っているとの記事を読んだ覚えがあります。香港にいたので、現地の英字紙あるいはWSJで読んだのでしょうね。当時は電池が大きかったので半日程度利用しようとすると随分大きな携帯電話を持ち歩いていた覚えがあります。

ところで、当時は米国、欧州とならんでシンガポーツや香港は携帯電話の先進地域だったのだと思います。日本に戻っても使っている人はまだほとんどおらずポケベル全盛の時代。香港は市内電話が無料だったので、自宅宛の電話を携帯に自動転送すると、外出していても在宅しているような顔ができたり等々。でも香港人の単身のおじさん達は、いつ奥様から居場所チェックの電話がはいるか、みんな戦々恐々としていました。

そんななかで欧州某所で開催のFOREX大会に参加した際に、香港からの参加者がみな空港でノキアの携帯を借り、それを使って夕食の約束を取り合っているのをみて、苦笑した覚えがあります。中華レストランにしても携帯電話にしても、とにかく仲間同士の声でのつながりを大事にする人たちです。