我慢による沈黙

ロンドンエコノミストによる東日本大震災の扱いも大分小さくなってきた。ただ、今週号では、我慢(がまんをそのままgamanと表記)のもつ負の側面を指摘。今の状況をより長期間我慢するのではなく、我慢から最終的に抜け出すことが必要として、(1)震災地域を離れるとベネフィットや地域のコミュニティから切り離される恐れがあっていのこっているのではないか。金銭的なサポート急ぐことが必要。(2)復興会議には地域の代表が入っているが「希望の丘」を議長が掲げても説得力がないこと。(3)エネルギー政策について議論が必要。東西のヘルツの違いにより電力を融通しあうことができないこと、原子力エネルギー利用についての考え方、使用済み核燃料の処理のあり方、古い原発をどうするのか等々。
この点は、今朝の朝刊で取り上げられている、サンデル教授の指摘に通じるものがありそう。成熟した民主主義かどうかが試されようとしているのだろう。