英字紙をもっと読もう

英字紙を読む人が少なくなっていると思う。

回覧物を一々デリバリーする手間を省くために新聞はプリンターの脇に積まれるようになったが、一方で人によってはますます英字紙が縁遠くなっているのではないだろうか?年度末に向けて調査作業や報告書作成作業に励まなければならない時期だからこそ、必要な基本動作は英字紙に目を通すことである。

これをカバーするのは日本の新聞だが、取り上げる対象や取り上げるタイミングも遅い。一つの有効な方策はFactivaのサービス。この間調べてもらったら私の活用度がダントツに大きいようだが、その理由は、調べ物につかうというだけでなく、普段からキーワードを登録してありそのキーワードをふくんだ記事が出ると電子メールでお知らせが来て、記事をその都度読んでいるからだ。このサービスは調査をやる以上欠かせないものになっている。しかしそれでも一呼吸遅れるし、キーワード以外のものをつかむことは出来ない。

そういった記事に注意し必要なものはremindするのが調査部長の役目だという反論もあろう。そういった努力、配慮はしているつもりだ。しかし、直接関係する記事だけではなく、間接的に関係する記事もある。マレーシアの金融市場を調べる必要があるとすれば、マレーシアの政治、経済一般にある程度の注意を向ける必要があるだろう。そういった注意、関心を向けているかどうかが、最終的に報告書の記述内容に関係してくるのだ。

なお、私は自費でインターネット新聞を何本か有料購読している。紙の購読ほどではないにしても決して安くはないが、こういうことをやっておかないと国際通貨研の名前を冠した成果物の質を維持できないと思っている。でも紙の新聞には叶わない。マメにコピーを取りPDFにしてファイルするのが良い。そして、その記事の解釈に悩んだらみんなとディスカスしたいものだ。