2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

異種のカネには異種のルールを Summers

同じくIHTへの寄稿。ソブリンウエルスファンドによる投資先への影響力行使を懸念するもので、提案として、SWFが集まって一種の行動規範を作るべきといった内容の提言。 http://www.iht.com/articles/2008/01/30/opinion/edsummers.php

FEDの苦悩

http://www.federalreserve.gov/newsevents/press/monetary/20080130a.htm50BP引き下げはほぼ予想通りでしょうが、住宅市場に加えて雇用市場も悪い数字が出かかっている。インフレは鈍化すると予想しているが、引き続き注視の必要、との表現。信用が業界や家…

傘の下に隠れているのは誰だ?

Paul KennedyのAmerican Powerと題する寄稿。米国は世界中に軍事力を展開し国際公共財を提供してきたが、その結果、例えば、2回のイラク戦争を戦ったが、それによって米国の消費者が以上に高いエネルギー価格などにあえぐことがないようにできたかというと、…

ソブリンウエルスファンド

議論が盛んだが、日本語で読める貴重な報道の一つ。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20080125/145334/

福田首相のダボスでのスピーチとディベート

ダボスでの福田首相のスピーチとブレア元首相や司会者(Charles Schwab) とのやりとりを見ていましたが、英訳を意識したスピーチであったこと、討論では最初はやや無難な福田首相の言い方でハラハラしましたが、ブレア首相の好意的な対応にも助けられ、洞爺…

モノライン

モノライン保険会社の本拠地によって監督者が異なるようで、MBIAはニューヨークだが、みんながみんなそうではないらしい。SIVの創設頓挫も考え合わせると、金融機関による出資という可能性(が議論されているらしいが)をどこまで検討できるのだろうか。 金…

備忘

IHTに今回のFEDによる0.75%利下げの舞台裏が良く描かれている。Paulsonが議会指導者達や経済界の要人にもコンタクトをし情報収集と調整にあたった様子も。米国の強みは経済がパニックに近くなると政党間の対立がいったん棚上げになること、市場の動きについ…

岩崎育夫「アジア二都物語」を読んで

アジア二都とは副題にもあるようにシンガポールと香港。香港で勤務していた頃を思い起こしながら楽しく読んだ。歴史的な説明に加えて最近の両都市の変化が具体的に鮮やかに描かれているのが印象的。著者はもともとシンガポールや華人社会の専門家でおられる…

ポスト福井の金融政策 当面はデフレ回避優先で 経済教室

次期総裁に求めるもの。1.日本経済が当面のデフレリスクを完全に排除するリスクを完全に排除させる手腕が期待できること。国内外の経済や市場を熟知し、人々から一目置かれていることが必要。2.発動余地が限られている政策効果を最大限高められるコミュニ…

日本政府は米政府の公的資金注入の資金調達の支援まで想定すべき?

日経朝刊社説「金融・株式市場の危機克服に協調行動を」は、最後に、以下の一節がある。それなりに思い切った提案だが、金融の世界であれば湾岸戦争での支援と違って評価されるだろうか。「住宅ばかりでなく、商業用不動産、企業金融にも問題が拡がり、米金…

EU排出権取引でも一悶着

一悶着という表現はふさわしくないかもしれないが、EU内でも産業界からは色々批判の声が起きているようだ。日本の経団連もこういった動きも横目でにらんでいるのかもしれない。 http://www.ft.com/cms/s/0/9706e544-c788-11dc-a0b4-0000779fd2ac.html

道路暫定税率

民主党による撤廃提案は、その分の財源手当についての説明に十分説得力がないことに問題があるが、与党側の説明も道路整備等というだけで十分なものがなかった。昨日の首相施政方針演説では「地球温暖化問題に対応していくためにも」との言及があるが、もっ…

1週間備忘

冬らしくなった1週間だった。木曜日の夕刻は富士山が夕焼けの中に浮かんでいた。デジカメを持参していなかったのが残念。というか、気付いた会議室は窓に格子があって携帯で取る気になれず。このところしばらく富士山は朝夕とも見えなかったのでひときわ。 …

備忘

今日の日経経済教室の大村敬一氏論考は熟読の価値あると思う。サブプライム・ローン関連の証券化の問題を良くとらえている。昨日、Reinhart他の論考を帰途読んだがこれも出色。よりマクロな観点でまとまっている。 なお、田中直毅氏の連載もひねりがきいてい…

ADB OVERHAUL

これは厳しい内容。英国がアジア開銀への資金拠出を取りやめる方向というもの。厳しい内容だ。記事は日本が牛耳っていることを一つの要因であるかのような書き方。http://www.ft.com/cms/s/0/99e1fb0a-c49f-11dc-a474-0000779fd2ac.html

江副浩正氏の不動産価格暴落のロジック

江副氏のロジックに興味があったが、著書は未読。 たまたま中央公論の2月号に、「再び不動産価格は暴落し低迷政治が日本を潰す」との記事を見つけた。まず石油価格の話 石油会社への備蓄義務づけ(85日以上)、また、国税庁が先入れ先出し法を石油会社に要請…

パート社員の正社員化

もしこの改正パートタイム労働法の影響という要素が大きいとすれば、金融業界にとどまらず、プラスの動きですね。 パートの一部と正社員との差別待遇を禁じた、改正パートタイム労働法の4月施行に対応。非正社員依存度が高くなっている金融機関が人材政策を…

サクジリヤルのペッグ見直し観測

サウジアラビアの最大手銀行のチーフエコノミストが、SWFを創設し米ドルへのエクスポージャーをへらすことによってサウジリヤルの米ドルへのペッグを変更するように求めた。漸進的におこなうこと、インフレの影響が中間層に拡がっていること。現在2850億米ド…

これは単なるサブプライム危機ではない

Wofganu Munchau氏。クレジットカード債券やCDS市場の深刻さを指摘。末尾にPimcoのBill Gross氏の分析が紹介されているが、CDS市場での倒産による損失が2500億ドル以上に達する可能性があり、サブプライムローンの損失に匹敵するという。市場規模45,000bn-50…

日本版サブプライム破綻の日

と題して、萩原博子氏が文芸春秋(2月号)に寄稿している。ひょっとしてと思ってみると、やはり、住宅金融公庫の金利は当初10年は低金利だが10年後には金利が引き上げられる(萩原氏によれば2倍)。「ゆとり返済」にも言及。で、実際にこのローンを借りた人達…

遅れまして

こちらの方には未だ年初何もアップしていなかった。風邪でダウンしていたとはいえ、怠慢を恥じたい。 3年生のキャリアデザインの授業があと1回を残すだけになった。最終回は、質問用紙を配って受講している学生達から質問を書いてもらったが、最初は少なかっ…

1週間

年初、1週間が過ぎた。元旦から5日間近く風邪で寝込んでいたので、その分の取り返しが大変。 仕事場で使っている安いレーザープリンターが昨年末に故障。紙が挟まった時に、その紙を引っ張り出すのが乱暴だったらしく、フイルムが破損し、印刷がきちんとでき…

備忘

そのほか、IHT一面では、China Easternにシンガポール航空が資本参加する件に、Air Chinaの持ち株会が異議を唱えたという面白い報道。おっとその右横に険しい表情のクリントン夫人の写真が載っている。

Tigers or kittens?

Eswar Orasad氏が最近世銀が公表した中国、インドの経済規模の修正(40%小さい)についてコメント。購買力平価の考え方や統計資料の限界を取り上げた良心的な解説ではないか。

一部大手邦銀の採用増(2009年)

三井住友銀行の2009年春の採用計画が報道された。正社員採用者数を08年春の採用見込み比44%増の2400人に増やす。採用増加分の大半は女性行員になりそう。投資信託や保険商品の窓口販売の拡大を見据え、優秀な新卒女性の確保に力を入れる。内訳:総合職が600…

Greetings

Greetingd!Most of the media and leading figures in Japan pointed out that the Japan was currently inward-looking, which means that Japan is not interested in the developments outside the country. It could be understandable that Japan curre…

21世紀日本の自画像最終回

4日放送のNHKラジオ番組。かなり詳細にメモを取った。寺島実郎さんの存在感が最近とみに増しているが、最終回という今回の番組を聴く限りは寺島さんによる総括といった印象。外交や安全保障を含めた国家の基本戦略を今回はテーマ どのような国として生きてい…

平林千春 奇跡のブランド「いいちこ」 パワーブランドの本質

焼酎ブームとともに、あるいはこれに先行して焼酎の全国ブランドの最右翼に躍り出た「いいちこ」の発展の歩みやその強みを色々な点から分析している。実は1年前に購入したのだが最後の3分の1を読破できないままになっていた。焼酎そのものの説明からすすんで…

正月番組に座談会があった

3が日の座談会番組の少なさを嘆いていたが、ここに一つあった。今見ているところ。他には、ラジオ第1放送での寺島実郎氏の話を今聞いたところ。 新BSディベート「イラク・アメリカ直接討論 いつ平和は戻るのか」 2008年、大きな転機を迎えるイラク情勢…

ローレンス・トーブさんの本が翻訳されていた

LawrenceTaubさんの著作の邦訳が出版されていたようだ。おめでたいこと。お元気にされているだろうか。 リンク: Amazon.co.jp: 3つの原理―セックス・年齢・社会階層が未来を突き動かす: 本: ローレンス・トーブ,神田 昌典,金子 宣子.