総選挙のインパクト

経済、金融市場へのインパクトについては、これまでも色々検討されてきている筈だけれども、新聞報道などにようやく色々な記述がみられるようになった。

  • 鳩山由紀夫氏によるニューヨークタイムズ投稿をきっかけに、日米同盟体制維持について米国側が懸念をもっているとの報道が見られる。東アジアでの共通通貨構想等も警戒的に見られているようだ。ただ、これらは市場に直接インパクトを与えるものではない。
  • 財政支出が増大することで、長期金利上昇の懸念が残る。不要不急の支出の見直しなどで財源を確保できないとこの懸念が現実のものになろう。「持続的な財源をどう示すのか、北欧型の高福祉・高負担モデルにシフトする道筋をしめすことができるかもカギになりそうだ」(菅野雅明氏、日経夕刊)という点はポイントだろう。
  • 経済成長戦略がみえないが、とりあえず、内需振興を目指すとの期待が高まるのだろうか。とすれば、円高に多少振れても大きな問題にならないだろうが。