こころの時代〜宗教・人生〜「いのちの世界に枠はない」5月1日5:00-6:00放送  托鉢者 石川 洋さん

「下へ降りるほど全体が見える」という石川洋さんは、17歳から便所掃除の奉仕という「下坐托鉢の行」を60数年続け、その間に日本やアジアの悩める人から多くの人生相談を受けた。人間世界を下から見ると人間の背後にある“いのちの世界”が見えてきて、自分と他人、この世とあの世を隔てる垣根が消え、そこから新しい一歩が踏み出せるという。そうした実例を紹介しながら、現在日本にまん延する喪失感から脱出する一助とする。(NHKの解説)


求める心は貧しい、捧げる心は豊かである(西田天香)
下の人に教えてもらいなさい、それが下の人を育てることだ。(西田天香)
人に学ぶ謙虚な姿勢が神仏に学ぶことだ(石川さん)
我、互譲を愛す(西田)→ 「相敬互譲」(「 我 はきつすぎたかな」と90歳の際に修正した。)
下に降りると、全体が見えてくるものです。(西田天香)
災害を通して、個人あるいは日本人としても1つの大きな目標が必要。驚いているのは、災害に対する世界の暖かい心。それは人間本来の持つ者だし、日本の積み重ね。2点。世界の日本に対する暖かい心にはお返しをする必要。最近まで第2位の経済大国として責任がある。小さな国だが世界の国に対して役に立つ民族になるという願いを持つべき。ただ、復興するのでは駄目。
土光敏夫は京都に縁が深かったが、その言として、2つの願いとして、第一に子孫に借金を残すなとして行政改革に。徳を積むという心の高さが必要。第二は、アジアにお世話になったので、アジアに何かがあった場合にアジアに尽くす力をもて。石川さんは、確かに日本は大変だが、目的をしっかり持つことが必要とする。格差が大きな中で問題は多い。その中での奉仕の方法はあるはずで、目的意識をしっかり持つことが必要だ。ただ復興するだけでは駄目。この点、戦争で苦しかった際に、自分は、アジアにいろいろお伺いをして教えられることがあった。カンボジアでは、シアヌーク殿下はフランスと協力的に独立したが、ポルポトで混乱。ポルポトが入る前にシアヌークは日本に援助金を出し、日本政府は驚いた。それを手をつけずに返したが、それをシアヌークは日本の赤十字に寄付した。

タイ・カンボジアで難民関係の奉仕活動を行った。カンボジアの深さを学んだ。そこから日本が協力すべき。

(途中略)援助ではなく、お互いを学ぶ。精神構造は地下水。

石川洋さん、柔和で良いお顔をされている。