古い機体

日本航空の福岡→ホノルル便のDC-10のエンジン内の羽の金属疲労が問題になっている。新聞記事やテレビ報道を総合すると、1980年製のエンジンで日本航空は同じ型の機体を5機使用しているとのこと。たまたまこのところ日本航空を利用する機会が多く、国際線、国内線の時刻表を持っていたので調べてみた。国内線ではこの機体は使っていない。国際線ではこの福岡・ホノルル便の他、毎日ではないが成田・マニラと成田・香港線に使っているようだ。

シンガポール航空キャセイパシフィック航空のひとつの売りはfleet(利用している航空機)が新しいことだという説明を特に香港に住んでいるときに新聞で良く読んだ。これは事実の様だ。古くなった機体はどんどん他の航空会社に売却してしまう。

日本の航空会社ではどうなのだろう。欧米などの長距離路線には当然最新鋭のものを投入するようだが特にアジア線では、機体の整備不良で臨時にこういった古い機体を使うこともあるのではないか。一度、ソウル行きに乗り遅れた(苦笑)際に臨時便が出ていてこれに乗ることが出来て九死に一生を得た(?!)ことがあったがこの際も随分古い機体だった様に思う。

今回日本航空が信頼を回復する一つの方法は、こういった古い機体を全て処分することではないだろうか。整備を重ねながら大事に使うというのは昔からの日本人の価値観には合うところがあるものの、今のように整備の技術、匠の技だけでは対応しきれなくなっている状況では、そうはいかないのではないだろうか。