いつまでも学びたい?アメリカ・大学の中の老人ホーム

とても良い番組で思わず最後まで見てしまいました。大学の中に老人ホームを置くというのは確かに老人にとっては良好な環境、適度の知的刺激とうことで魅力的ですね。一方、学生にとっても老人のグループを前に教えるチャンスがあるということで、双方にメリットがあるというのは興味深いところでした。またアルツハイマーの妻の身になって毎日行動を共にする入居者の夫の姿にも心打たれました。メインの取材地はニューヨーク州のイサカの大学内の老人ホームでしたが、ミシガン大学の中にある老人ホームも少し紹介されました。ここでは入居者の9割が同大卒業者という、これもうらやましい話です。同大の名誉教授が入居していてオペラの講義を老人ホームでしてました。こういう老人ホームが全米で80箇所?あるとか。

翻って日本ではどうなのでしょう。大学経営もこういう可能性を追求してみてはどうでしょうか。キャンパスの敷地の狭さとか、大学がビジネスとしてどこまで取り組めるかについての制約とか、米国にはない制約条件がいろいろあるのでしょうね。

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BSドキュメンタリー いつまでも学びたい〜アメリカ・大学の中の老人ホーム〜

アメリカで今、「カレッジリンク型」と呼ばれる老人ホームが注目を集めている。これは大学と提携した老人ホームで、ニューヨーク州イサカ大学にある「ロングビュー」は、その先駆けとなった施設だ。ここでは、65歳から95歳の入居者が学生と共に授業を受け、数十年振りの学生生活を送っている。入居者たちは、時には学生の相談に乗り、専門知識がある場合は講師役を勤める事もあるという。ロングビューの入居者は180人、幾つになっても知的刺激や社会とのつながりを求め、積極的なライフスタイルを送ろうとする人たちだ。
こうした老人ホームは現在全米に50か所、年内に新たに40か所増えるという人気ぶりだ。アメリカの老人ホームは、「リタイヤメント・コミュニティ」と呼ばれ、高齢者たちだけが集まり、社会とのつながりを失いがちとなっている。しかし最近では“リタイヤ”ではなく“リワイヤ(新たなつながりを創る)”が、高齢者社会の合言葉になっているという。
アメリカで人気を呼ぶ「カレッジリンク型」の老人ホームを取材し、社会とのつながりをいつまでも保ち、若者たちと共に学び続ける高齢者たちの姿を見つめる。

追記:私が見たのは11月23日の再放送です。朝10時ー11時かな。