日本の格付け見通し「安定的」に・フィッチ NIKKEI NET:経済 ニュース

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日本の格付け見通し「安定的」に・フィッチ

 フィッチ・レーティングスは9日、日本の格付け見通しを「弱含み」から「安定的」に変更すると発表した。国内景気の回復基調が持続する見通しにあることなどを理由に挙げた。格付け自体は変えず、外貨建て長期債はダブルA、円建て長期債はダブルAマイナスに据え置いた。

 格付けの見通しを変更した理由として、民間企業の債務圧縮が完了したことや収益力の回復などを強調。アジア諸国の格付けを担当するブライアン・クルトン氏は「先進諸国の中で最も脆弱(ぜいじゃく)な日本の公的財政の基盤が徐々に強化される」と述べた。ただ財政状況については「格付けの足かせ要因だ」としている。

 外貨建て長期債のダブルAは、ベルギーやイタリアと同水準。 (20:31)