回想

昔住んでいた町に行ってみたくなり電車で往復しました。

町は、やはり昔なかったようなお店が随分あり、新しいアパートもあって変わっ

た部分もありますが、基本的な町の作りは変わっていないように感じられました。

夏空の中を10分あまり歩くと到着。昔と同じ姿で建っていて、昔住んでいた2階

からはイタリアの国旗が顔を出していました。1階と2階が分かれていて、最初に

2階のベルを鳴らせば好かったのですが、1階のベルをならずと60歳前後のイタリ

ア人のおじさんが出てきましたが英語は話せないの一点張りで会話が全くすすま

ずそこで諦めました。帰りに駅前のrestaurantでパスタを食べました。ここに入っ

た覚えはないのですが、聞くと30年前からあってオーナーはかわっていないとの

ことでした。

駅のホームは同じですが、エレベーターが付けられ、それなりに変わっています

が、ホームに立ち並ぶ広告など昔のままです。Halstead Avenueには随分お店が

増えたようですが、この町の人口も増えたのでかもしれません。イタリア系のお

店が多いのですがtake out, delicatessenn等随分あって、お客も結構入ってい

ました。

今も暮らしやすそうな町です。

Paterson Memorial Schoolの反対側に教会がありますが、どうも記憶にありませ

ん。日曜日の朝なので訪れる近所の人達を小太りした牧師さんが出迎えていまし

た。

人間の記憶をたどるのは面白い作業です。頭の中に隠されていた記憶があること

がよくわかります。これがちょっとした刺激で復活することがよくわかりました。

また、何年か住んでいた場所は第二の故郷のようなもので、そこを訪れることで、

自分のルーツをたどり、今の自分にエネルギーを与えてくれる部分もあるのかも

しれません。これまで、小学校1年まで住んでいた場所、大学生時代に住んだ場

所(複数)を訪れることでそんな感じが出ましたが今回もそれに共通するものも

ありました。

それとパートナーと共同生活を始めた場所ということで、当時の気持ちをたどる

ことにもなりました。襟を正すというとその後弛緩してしまったような印象を与

えますが、初心に立ち返るというべきでしょうか。この要素も大きかったと思い

ます。