expect immediately take offに思うこと

旬の時期を過ぎてしまいましたが、英語の聞き違いに関連して。

日本の航空会社の安全飛行には基本的に信頼を置いています。機体整備、乗員同士のコミュニケーション。ただ、一点不安なのは、操縦士の皆さんの英語コミュニケーション能力。これは離着陸で、異常な事態になった場合に大丈夫なんだろうかと。この点、アジア系の航空会社でもシンガポールや香港では欧米や豪州出身のパイロットが多いようなので、その点では安心です。

なぜ不安を抱くのか。英語が熟達している人もいるのではないか、という点ですが、乗客向けの英語のアナウンスが、乗客が日本人であることを前提にしているのです。香港やシンガポール系の航空会社でも機長のアナウンスは結構具体的かつ詳細で、時にユーモアに富んでいます。それが日本の航空会社にはないと思います。言い回しはいつも使い慣れたものでパターン化されていて、何か変わったものが飛び出す期待をほとんど抱かせません。日本人以外の乗客でも、日本の航空会社のファンがいるでしょうからそれは問題ないとして、日本以外の国から顧客を増やそうとするのであれば、工夫すべき箇所だと思います。

いつか、3年程度前でしょうか、マニラ行きの日本航空便、正確にはJal Waysの便に乗りましたが、日本人の乗客の一人が、機長のアナウンスが英語しかないのはおかしい、日本の航空会社だから日本語でアナウンスすべきだ、とキャビンアテンダントを捕まえてクレームしていました。あまり雰囲気も良くなかったのでアテンダントが謝るのを横で座視していましたが、その時は、まず、日本航空がコスト削減のために別会社で日本人以外のパイロットを雇って色々工夫していることと、自分としては日本人以外のパイロットの方が、特にマニラのように英語が上手な管制官相手では安心をもてること、の2点を感じていました。

まあアジアの飛行場では向こうもアジア人が多いのでアジア人同士の英語ということになってしまいますが。

さて、今回の英語もExpect immediately take offと管制官が話したことになっていますが、英語としてはExpect immediate take offではないのかなどとも思ってしまいます。どうなんでしょう。

リンク: asahi.com:JAL機、英語の指示聞き違え滑走か 新千歳空港 - 社会.