サブプライム・ローンと金融リテラシー

米スティール財務次官のスピーチより。

日本で金融リテラシー教育と呼ばれているものの内容をもういちど見てみる必要がありそう。

私自身の授業では、金利の計算問題を出し、後取り、前取りや片端、両端の違いなどを理解させ、リターン/コストの比較を行わせている。そのきっかけは、学生達一般の計算能力が低いこともあるが、金利そのものに馴染んでいないことで危機感を覚えたためだ。こういう基本的な知識を欠いたまま社会に出た場合、どこでどんなことで誤解したりだまされたりしかねないからである。日本の消費者金融などでも、こういった金融リテラシーの向上で被害を抑えることは可能かもしれないと思う。

http://www.ustreas.gov/press/releases/hp998.htm

消費者がもっと金融関係の基礎知識をもっていれば、サブプライム・ローン危機による打撃を和らげることができたかもしれない。というのは、それによって、選択可能な損失を軽減する選択肢を理解するだけでなく、手にした借り入れの内容を理解することができたかもしれないからだ。