モノラインの分割構想

起床してブルーンバーグをつけると、ニューヨーク州保険監督官のEric Dinalloがインタビューを受けていた。municipal保証とそれ以外のCDOサブプライム証券化商品保証とに各モノラインを分割するというアイディアがあり、実際にBerhshire Hathawayに持ちかけたのも彼であることを認めている。Warren Buffetの提案は既に1社からは拒絶されており、また、サブプライム証券化商品関連の問題を解決するものではないが、昨日のようにFGICが格下げされ、モノラインを取り巻く状況が一層厳しくなるとそのような悠長なことはいっていられなくなるだろう。それと大手金融機関が連携してモノラインに出資するというアイディアがどこまで具体化しかかっているのか。Dinallo もその点をインタビューで聞かれ現時点での可能性については答えられないとしていた。
モノラインのsolvencyが危機に瀕した場合、本店所在地の州保険局は救済に踏み出せるのだろうか。この点も情報が錯綜しているような感じがする。州保険局が規制上および法的な経理基準からいってinsolventと判断されないかぎり難しいとしているものと、insolventではなくても州保険局がモノラインを支配下に置くことができるというモノがあるようだ。後者の場合、法令違反の他、請求に応えられるかどうか懸念をもった場合だという。引き続き目が離せない。知らないことがどんどん出てくるのは面白いのだが、逆に底が見えない怖さを感じる。