デカップルしたのは米ハイテク企業

デカップリングは最初いわれた意味では実現しなかったが、米国のハイテク企業(グーグル、インテル、アップル)や金融でもGoldmanは利益を上げた。「米国が落ち込んでも世界は成長する」ではなく、米国全体がマクロ指標で落ち込んでも一部のハイテク企業は成長する。
20世紀型の経済活動では、すべての産業・企業が多かれ少なかれ同じ動きを示すが、米国経済には経済全体とは独自に動きうる産業・企業が現れたことを示すもの.一方、日本は20世紀型の景気循環から逃れられない。産業、企業だけではく社会全体が同室。これまでは同質性が強みだったが、21世紀型の技術ではそれが弱みに。コマツや任天堂は日本経済全体から見れば例外的。
Goldmanの点については、激動をチャンスに転化しうるとして、(1)皆と同じことはしないこと、(2)リスクの存在を認識しそれを評価すること。この(2)はリスク管理を強化し実際に活用すること、といった方が良いかも知れない。
野口悠紀雄さんー超整理日記(24日付けダイヤモンド)。