アジア各国とイスラム金融

アジア各国がイスラム金融の積極導入に動き出した。インドネシアが新法を制定し、政府によるスクーク(イスラム債)発行を計画しているほか、香港政府系企業やシンガポール政府も発行準備に着手。インフラ整備資金の調達や市場の競争力向上を狙う。アジアのイスラム金融振興ではマレーシアが先行するが、オイルマネー獲得に適した特性に着目する普及の動きに一段と弾みがついてきた。

 インドネシア政府は今年8月と10月の2回に分けて総額20億ドル(約2160億円)のイスラム債を発行する。同政府のスクーク発行は初めて。イスラム法(シャリーア)に基づく債券発行を認める新法成立で可能になった。

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080616AT2M0603G16062008.html