インフレは日本株買いか

というポイントに大和総研の熊谷氏が答えているのが目にとまった(株式新聞)。
海外の投資家を回っての感触(北米)。わずかながら前向きなスタンスに。日本のインフレは良いインフレとの議論が広まっている。しかし、インフレでの日本株買いには疑問が残る。理由として

1.日本のインフレ率の上昇の大半は商品価格の上昇によるもので、需要の強さを背景にした前向きな値上げではない。
2.物価上昇ペースに賃金上昇のペースが追いついておらず、実質ベースでの賃金の伸び悩みが予想される。
3.日本は経済構造が商品価格上昇に対して脆弱。マクロ的観点では(=全体としてみれば、ということか)原材料価格の上昇を輸出価格に転嫁できず、結果的な国内で生み出された購買力の多くの部分が海外に流出している。現在の日本経済は輸出数量要因頼みの一本足打法。

良くまとまった解説で参考になると思う。