日本の国債市場もデリバティブには弱い

今日付のWSJは、もBond Investors Bet on Japan's Day of Reckoning と題する記事で、日本の国債市場の先行きを分析しながら、その中でたとえbwconstant-maturity-swap capsといったデリバティブを用いて日本の国債市場金利の急上昇の可能性を見込んだ取引を紹介している。120億米ドル相当の日本国債について6百万ドルのプロテクションを購入したディーラーは、もし、10年債が現在の1.3%から4%に利回りを上昇すれば、125百万?の儲けが入るという。
政府の債務残高のGDPに対する割合の上昇、ネット債務残高の上昇に加えて、民主党政権下での財政規律の欠如が問題とされている。貯蓄率も下がっており、これまでのように銀行経由の国債消化は難しくなっていくかもしれない。デフレや経済成長の停滞がどこまでプラスに働くか。
こんな記事が年末に出るというのも、2010年に向けての予測の意味を込めているのだろう。そんなことがあってほしくはないが、それに備えるのもリスク管理だろう。仕事の面でもプライベートの面でも。何か暗い話題で2009年最後の投稿を締めくくることになりそうである。来る2010年が良い年となりますように。