NHK座談会 大震災そして政治は

20110503 NHK座談会 大震災そして政治は 

政治に何を求めるか、と聞かれて参加者が答えた内容は以下の通り。
伊藤洋一 日本の力がちゃんとでるように、政治は手助けすべき。
土居香苗 危機をチャンスにする力。危機の「機」に丸印。
鳥越俊一郎 自己否定と再生 日本にもペレステロイカが必要(焦点は、豊かな社会といってもそうでない人がいるので作り直してほしい)
保阪正康 価値観の転換 1990年に社会主義が解体すて宗教、民族が前面に出てきている.日本は20世紀の負の部分を背負いながら来てしまったのではないか。3.11後として、旧体制、新体制の価値観を作るべき。
香山リカ 国民の命を最優先。社会的に弱い人にも手をさしのべてほしい
石原信雄 適正な国民負担を避けるな。政治の世界でもうまい話で選挙が行われ、結果はよくない。うまい話で国民をリードしないでほしい、国民に負担を求めてほしい。

(司会)1.政治にはビジョン、2.政治に説得力、3.国民には責任ある選択 (1はやや記憶に自信ない)で、締めくくる。
伊藤さんは説得力ある材料のいくつかをタイミング良く提供。サウスキャロライナで、原発をとめて生活水準が下がってもよいのかと聞かれた住民が「はい」と迷いなく答えていた例を出していた。土居さんが、冷静で叡智に満ちた意見を開陳。国民の選択材料として、シンクタンクが政策提言を行う必要性に言及されていた。私は、ガラガラポンで、政策面での違いを明確にした政界再編成が必要。選挙のたびに結果が大きく動く「液状化現象」も、もとを質せば政策面で違いの少ない政党同士の選挙であること、あるいは、政策面で一貫しない政治家の集合体である政党の本質が見抜かれていることに帰因するのではないだろうか。