金融機関の規制対策コスト

今週3月1日の報道。香港上海銀行が決算発表の中で、全世界の同行グループが当局の規制に対応するために要したコスト(red tape cost)を約400百万ドルとした。79カ国に371の規制監督者がいるとのことで、さらにBasel 2も展望するとコストは上昇するという。規制監督当局に対応するために報告を行い内部管理を強化する必要があるわけだが、その全てが必ずしも金融機関のリスク管理システムの強化に結びつくわけではないというところがポイントだろう。John Bond会長の言葉が奮っている、いわく40年前に22歳で入行した際には、アジアに規制監督者などいなかったと。これもまた昔懐かしき「古き時代」の話。