地銀共通の信用リスク管理システム、12月1日稼働

興味深い試み。BIS規制対策のみならず自分達の信用リスク管理に役立つのだろう。しか
し、CRD運営協議会など他の情報とのデータベース上の関係はどうなのだろう。


 全国地方銀行協会(会長・瀬谷俊雄東邦銀行頭取)は新たな信用リスク管理システム
「CRITS」を12月1日から稼働させる。加盟64行すべての取引先の財務諸表や貸
し倒れ実績を集めたデータベースを備えている。融資の判断基準となる行内の企業格付け
や貸出金利が適切かどうか分析するのに利用でき、地銀全体のリスク管理を強化するねら
いがある。

 収録する取引先のデータは100万社を超える見通し。他行の取引先の情報は閲覧でき
ないものの、業種別や地域別などに分類した大量のデータが把握でき、取引先が将来債務
不履行になる危険性をより正確に見通すことが可能になるという。瀬谷会長も「我々が誇
るべき財産になる」と期待を寄せている。

 地銀は大手行と比べ、取引先数や営業地域が限られ、単独で業種や地域に偏りのないデ
ータベースをつくるのが難しかった。 (11/27 19:44) 朝日