羽生善治さん「決断力」
羽生善治さん「決断力」予想以上に面白い内容。やはり一芸に秀でた人の言葉には重みが
あるし、参考になるところが多い。気になった箇所を3箇所挙げてみたい。
私は、年齢にかかわらず、常に、その時、その時でベストを尽くせる、そういう環境に身
を置いているーそれが自分の人生を豊かにする最大のポイントだと思っている。(123ペ
ージ)
→色々私もありましたが、幸いいつもそのような気持ちを20年以上にわたって保ってきて
います。
過去にどれだけ勉強したかではなく、最先端の将棋を、どれだけ勉強したかが重要なのだ。
ここ1年とか2年とか、本当に短い間にどれぐらいそれを勉強しているかが問われるように
なった。(135ページ)
→最近の情報を丹念に集めないと恥をかく、といったことに通じそうです。私の仕事では、
日本語の情報だけでは恥をかくことが多いですが、色々気をつけていないと取り残されま
す。かつ集中して取り組むことも必要になります。
将棋の勉強法には、詰め将棋や棋譜の研究、実践で指すなどいろいろある。だが、これを
すれば絶対に強くなるという方法はわからない。将棋は進化している。技術や社会もそう
だろう。取り残されないためには油断は禁物だ。私は、年齢とともに勉強法を変えること
は、自分を前に進めるための必須条件だと考えている。(190ページ)
→仕事のやりかたを含めこれが絶対というものはありません。そういう気持ちで成果を極
大化する、手間暇を極小化する、若手への委譲を図る等々、工夫をすることが必要でしょ
うし、勉強のやり方も常に工夫する必要がありますね。で、幸いながら、耳を澄ませてい
ると、勉強のやり方を変えるきっかけというのは時たま訪れるものです。特に優れた人達
に接していると。自分自身も周囲からみて仕事のやり方を変えるきっかけになれば(こう
いう風に変えなさいというのではなく自然に)と思います。
またまた忙中閑ありでした。帰途機内にて。