新日本石油 西尾進路新社長

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新日石社長に西尾副社長が昇格・渡社長は会長に
　新日本石油は9日、西尾進路副社長（64）が社長に昇格し、渡文明社長（68）が代表権のある会長に就く人事を発表した。6月末に就任する。渡社長は旧日本石油と旧三菱石油合併の翌年の2000年6月に就任し、新会社を軌道に乗せると同時にコスト削減で収益力を向上させた。原油高などを背景に原油開発や石油化学事業への積極投資を計画しており、財務に精通した西尾氏の起用で着実な収益基盤強化を目指す。

　西尾氏は経理部門が長い。同社は旧日本石油時代を含め労務や営業部門出身者が社長に就くことが多く、経理出身は異例。今年度から3年間の中期計画で資源開発、石化のほか燃料電池事業などに計5000億円を投じるが、国際市況に左右されやすい開発投資などはリスクを伴う。西尾氏は「投資に見合った利益を着実に上げていくことが使命」と抱負を述べた。 (00:42)