人前で人と話をする

今週は月曜と今日の2回、ほぼ1時間話をし、1時間余りの質疑応答に応える機会

があった。テーマが違うので準備も全く別個になるが、パワーポイントを作った

り、限られた時間でなかなか大変だった。正確には既に前に作っていたものを少

し手直しすることになるので、全くゼロからの作業ではないが。

やはりそうやって話をするなかで、自分の考えがまとまることがある。

また思わぬ思考の飛躍がもたらされることがある。

どんな質問でも刺激が与えられる。このように説明すれば良かった、こういう点

の分析が漏れていた、あるいは、十分でなかった、という反省が生まれる。

学生さんに非常勤講師などで教える場合も似たような経験をするが、今週のよう

に研究者や一般の実務関係者への説明の場合は、それはそれで違った刺激が与え

られる。

茂木健一郎さんが、おそらく色々な人との会話、出会いを楽しむ風なのも、脳科

学者として、こういった効用を強く感じておられるためだろう。その意味では、

Web2.0といって大騒ぎしなくても、こういった伝統的な他者とのやりとりのなか

から、Web2.0に相当するあるいはそれ以上のものがあるような気がする。

また、このような機会を積極的に受け入れることにしたいと思う。