日曜朝刊への寄稿

日曜日の新聞。毎日朝刊の坂村健さんの「イノベーション 人材育成ということ」は、ドイツの入り限ダムで行われたG8サミットにカナダの大学生がプレスセンターへの入場証をもらって国際政治の実際の場で意思決定の実際を学んでいたという話を紹介。日本ではこういった予算は大学では出せないだろうという話から、最後には、人間のコミュニケーション能力というのは結局「踏んだ修羅場の数」という意見へ。この点は強い共感を覚える。サラリーマンだって同じだろう。若い頃に比べれば身体的能力は遙かに衰えるにもかかわらず成長することだってある。

読売の岡崎久彦さんの「世代論」は、ユニークにどのような体験をとくに若い時代にしたかという点から機能的に柔軟な世代のグルーピングを展開されている。明治生まれの94歳以上。大正生まれの世代。昭和一桁生まれの世代。57-72歳(大学時代を60年安保、70年安保闘争で過ごした全学連全共闘世代)。40歳前後から56歳まで(戦後教育の第一世代。「戦前教育の第二世代」とあるのは「戦後教育の第二世代」の誤りだろう)。40歳前後から20歳半ば(「戦後教育第三世代」→このあたり校正もれと思われる用語の混乱があるようだ)。もう少し精緻にすれば政治動向分析にも使えそう、としているが首肯。