混乱は長期化

タイトルと直接関係はないが、海外に出ると、Financial TimesもWall Street Journal も店頭売りの新聞が安い。今回はシンガポールに3日間滞在したが、FTが確かS$4と日本円で300円余り。日本は600円だったと思うので半額。これなら何とか買える。買えば読む。

さて、昨日のFTにPaulson財務長官言として、今回のクレジット市場の混乱はアジア通貨危機、それ続くロシア危機や80年代のラ米危機と比べてもより長期化するとのメッセージが伝えられた。検索してみたが米財務省のページにはあまりPaulsonのスピーチは載っておらずこの記事によるほかないが、理由は、MBSを取り込んだ資産の評価が難しいことと関係しているが、第一に、金融市場のグローバル化(米国の不動産ローンも証券化されてドイツの州立銀行が購入していた)、第二に、複雑さのレベル(が高いこと)を挙げる。

この最後の点で少し微笑んでしまうのは、金融機関が金融商品の評価に自信を持つようになると、市場に信認が戻ってくると言うコメント。金融機関での経験からくるコメントだな、と感じた。