日経経済教室 緒方貞子氏 グローバル時代の日本のODA 環境・IT軸に再構築を

前半部分でここ1年の間に筆者が色々海外を訪問の際に感じた3点を協調。(1)開発の課題は国、地域で様々だが、人、物、情報が国境を越えて移動するグローバル化にあって、国際協力のあり方を見直す必要があること。アフリカでもIT指導のリクエストあり(携帯電話普及はアフリカでも)(2)深刻化する環境問題への取り組み。アマゾンでは違法伐採を衛星を通じて監視し取り締まるシステムの国際的な協力が行われている。アフリカの砂漠化や干ばつ、洪水予知にも応用可能。(3)中進国、湾岸諸国との間での開発援助を通じて築かれた関係が、貿易・投資・文化交流などを加えた幅広い関係につながっていく可能性を考慮し、体系的かつ重層的な関係を構築することが必要。