金融学会を傍聴(但し18日分のみ)

昨日は午前中調子を崩し臥せっていたが今日は回復し傍聴することが出来ました。ただ、今回は何の貢献もしない傍聴会員でした。以下のセッションを傍聴。

前者では、五十嵐敬喜氏、氷見野良三氏、植田和男氏がそれぞれプレゼンした後、会場よりの質問に答えるという運び。植田先生のは、期待通り内容は濃く興味深いが吸収仕切れず。氷見野氏の説明は飾らず本音で話している雰囲気。

最後に司会の佐々木百合氏のリクエストに応じて研究者への期待として3人より以下が挙げられた。

  • 時価評価をいかに考えるか。(五十嵐)
  • つい最近まで世界経済のリスクは、米国のファイナンス問題といわれたが、今回のサブプライム問題の結果、消費が縮小して経常収支赤字が減少。これをどう考えるのか。(氷見野)
  • サブプライムはこれまで貸せなかった人に貸すということで悪くはない。しかし、貸すと、今回のような問題に拡大しモラルハザードの問題(中銀が投資銀行に貸し出す)が生じる。(氷見野)
  • ヘッジファンドは危ないと言われたが、今回比較的落ち着いている。なぜか。(氷見野)
  • 金融政策と金融規制の分担如何。マクロの大きな動きで銀行監督、リスク管理だけでは対応難しい。どうすればよいか。(氷見野)
  • 時価会計について。市場の流動性が低下することで価格下落。時価が下がっても買いに入りにくい。それは時価会計が適用される主体が増加しているため。このあたりの点を含めて時価会計を見るべき。(植田)

電子マネー、電子記録債権の方は、涙をのんで途中退出しました。まとまった発表を聞くと大変参考になるとあらためて実感。発表された皆様と主催校の成城大学の皆様に感謝。

主催者の成城大学の先生方、学会のお世話役の皆様に感謝。