英ポンドの急落

英国ポンドの急落(11日間連続して対米ドルで下落したがこれは37年ぶりという)についてFTがコメントをしているが、金利差(米ドルは上昇、英ポンドは下落)といった要素以外に、購買力平価を持ち出して議論しているところが目を引いた。

http://www.ft.com/cms/s/2/f5afb706-6aa3-11dd-b613-0000779fd18c.html

それでなんとBig Macを取り上げ、まだシカゴでは$3.57なのに、ロンドンでは$4.26もしており、同じ値段になるには英ポンドは、今の$1.8強のレベルから$1.56にまで下落する必要があるとする。(ついでにいえばユーロも英ポンドに対して14%下落する必要がある。)

購買力平価の考え方は、インフレ率に大きな格差がある2通貨を長い期間で見る場合には有効だとされているが、ここでの取り上げられ方はそれには当てはまらない。