証券化商品の買い戻し

ワコビアが、販売した価格でAuction Rate Securities (ARS)と呼ばれる仕組み債を投資家から買い戻すことで、ニューヨーク州と和解し、罰金も支払うという。
他にも、捜査対象として25者があがっており、その中には大手金融機関が含まれている模様。メリルリンチを訴える可能性があることをニューヨーク州(資本長官)が明らかにしている。8日には、シティとメリルリンチが170億ドルの金融商品を顧客から買い戻すことを発表している。高い流動性と換金性を強調して販売したとすれば買い戻しは当然の帰結か。しかし、これら金融機関にとってはreputation も含め大きな痛手だろう。

投資家からの買い戻しを強いられるというのは意外だが、直接金融・間接金融を対比して説明しようとしても、こんな例が出てくるとなかなか大変。