不同意採決の瞬間、国会議員達の表情は

テレビの映像というのは多くを語る物だと思う。日銀総裁、副総裁についての与党案が参議院で否決された瞬間の野党議員複数の表情が画面に映った。なぜかにやにやと議長席を見て笑っている。そのようなとらえ方をしているのだな、と改めて大変悲しくなった。財政・金融の分離というところにこだわるのはどうなんだろう。ドイツ連銀の元名総裁ティートマイヤーはドイツ財務省だったし、米国ではグリーンスパンの前のFRB総裁だったボルカーも財務省出身だ。不同意にした副総裁の一人については、経済財政諮問会議で格差拡大を推進したという。こんな理由付けで人事不同意とは。政権を取った暁には今度はこういった過去の発言で選択肢の対象を狭め行き詰まるのではないかと心配だ。結局政党としての結束とそれをもってする与党との対決が至上目標で、政策は二の次というわけだ。